大阪大学 薬学部 前期 2025年 小論文過去問解説(終末期医療)
問1【設問文】
問1 終末期医療を受けている患者の生命維持治療の方針について、どのように決定するのが一般的に適切と考えるか。100字以内で述べなさい。
問1【解説】
設問条件の判定
- 制限字数: 100字以内
- 意見論述の要求: なし
- 選択テンプレート: 自由形式
- 判定根拠: 終末期医療の方針決定について、本文の一般的枠組みを短く説明する問題であるため。
設問文・課題文の整理
課題文は、人工呼吸器などの生命維持治療の差し控え・中止について、患者の自己決定、インフォームド・コンセント、多職種チーム、家族との話し合い、ガイドラインの役割を説明している。問1は、生命維持治療の方針をどのように決定するのが一般的に適切かを100字以内で述べる問題である。
解答プロセス
5STEPに当てはめた書き方
STEP1 議論の整理
医師単独ではなく、本人の意思を中心にする問題だと整理する。
設問要件対応: 終末期医療を受けている患者の方針決定を説明する。
STEP2 問題発見
誰の意思とどの手続を重視するかを問いにする。
設問要件対応: どのように決定するのが適切かに答える。
STEP3 論証
本人意思、家族、多職種チーム、記録化を組み合わせる。
設問要件対応: 課題文のプロセスガイドラインに沿わせる。
STEP4 結論
本人の意思尊重を基本に、関係者で繰り返し話し合うとまとめる。
設問要件対応: 100字以内でまとめる。
STEP5 吟味
本人意思が不明な場合も、推定意思と最善利益を確認する。
設問要件対応: 一方的判断を避ける。
問1【解答】
患者本人の意思を基本に、病状や治療の見込みを説明し、家族と多職種の医療ケアチームが繰り返し話し合って決定するのが適切である。本人意思が不明な場合も推定意思と最善利益を確認する。
字数カウント: 88字
問2【設問文】
問2 わが国において、人工呼吸器で生命を維持している患者に対し、医師が人工呼吸器を取り外すことの是非について、あなたの見解を200字以内で述べなさい。
問2【解説】
設問条件の判定
- 制限字数: 200字以内
- 意見論述の要求: あり
- 選択テンプレート: 5STEPs法
- 判定根拠: 人工呼吸器を取り外すことの是非について、本人意思と慎重な手続を踏まえ自分の見解を述べる問題であるため。
設問文・課題文の整理
問2は、人工呼吸器で生命を維持している患者に対し、医師が人工呼吸器を取り外すことの是非を200字以内で述べる問題である。課題文は、形式的には刑法上の問題に見えても、患者の自己決定と慎重な手続を経れば、生命維持治療の中止が適切に行われ得ると述べている。
解答プロセス
5STEPに当てはめた書き方
STEP1 議論の整理
人工呼吸器の取り外しは、生命尊重と患者の自己決定が衝突する問題だと整理する。
設問要件対応: 人工呼吸器取り外しの是非を扱う。
STEP2 問題発見
医師の一方的判断と、本人意思に基づく治療中止を区別する。
設問要件対応: 是非について条件を明確にする。
STEP3 論証
本人意思、回復可能性、苦痛、家族・多職種の合意を根拠にする。
設問要件対応: 課題文の終末期医療の枠組みを使う。
STEP4 結論
慎重な手続があれば認められると述べる。
設問要件対応: 自分の見解を明示する。
STEP5 吟味
意思不明や手続不十分なら安易に認めないと確認する。
設問要件対応: 濫用防止を入れる。
問2【解答】
人工呼吸器の取り外しは、生命を軽視する行為として一律に否定すべきではない。
ただし、医師が独断で行えば、患者の尊厳も医療への信頼も損なう。
本人の事前意思や推定意思、回復可能性、苦痛の程度を確認し、家族と多職種チームで合意する必要がある。
その慎重な手続を経るなら、人工呼吸器を外すことは自己決定を尊重する医療として認められる。
反対に、本人意思が不明な場合は、緩和ケアを続けながら再確認すべきである。
字数カウント: 197字
問3【設問文】
問3 下線部について、どのような枠組みが望まれ、作り上げられるべきと考えるか。あなたの見解を100字以内で述べなさい。
問3【解説】
設問条件の判定
- 制限字数: 100字以内
- 意見論述の要求: あり
- 選択テンプレート: 5STEPs法
- 判定根拠: 望ましい終末期医療の枠組みについて、自分の見解を短く述べる問題であるため。
設問文・課題文の整理
問3は、課題文下線部の『本人の希望に沿った生き方・死に方を支援する枠組み』について、どのような枠組みが望まれるかを100字以内で述べる問題である。
解答プロセス
5STEPに当てはめた書き方
STEP1 議論の整理
終末期医療は治療中止だけでなく、残る時間の支援だと整理する。
設問要件対応: 下線部の枠組みを理解する。
STEP2 問題発見
本人の希望をどのように継続的に確認するかを問う。
設問要件対応: 望ましい枠組みを考える。
STEP3 論証
ACP、家族、多職種チーム、記録化、緩和ケアを組み合わせる。
設問要件対応: 課題文の要素を使う。
STEP4 結論
本人中心の話し合いを制度化する。
設問要件対応: 自分の見解を述べる。
STEP5 吟味
法制化だけでなく現場で使える手続にする。
設問要件対応: 実効性を確認する。
問3【解答】
望ましい枠組みは、本人を中心にするものである。
元気な時から意思を聞き、変化に応じて更新する。
家族と多職種チームで話し合い、記録を共有する。
緩和ケアも含めて支える。
ACPを定着させるべきである。
字数カウント: 96字



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