大阪大学 薬学部 前期 2025年 小論文過去問解説(薬学横断)
問1【設問文】
問1 薬学部では、物理学、化学、生物学、医療薬学、臨床薬学など、幅広い学問領域を横断的に学ぶ。この重要性を創薬従事者と医療従事者の2つの立場から、それぞれ120字以内で述べなさい。
問1【解説】
設問条件の判定
- 制限字数: 各120字以内
- 意見論述の要求: あり
- 選択テンプレート: 5STEPs法
- 判定根拠: 創薬従事者と医療従事者の二つの立場から、薬学部で横断的に学ぶ重要性を述べる問題であるため。
設問文・課題文の整理
課題文は、今後の薬剤師には深い薬学知識だけでなく、研究能力、問題解決能力、独創性を駆使して、創薬や次世代医療に貢献することが期待されると述べる。問1は、物理学・化学・生物学・医療薬学・臨床薬学を横断的に学ぶ重要性を、創薬従事者と医療従事者の二つの立場から各120字以内で述べる問題である。
解答プロセス
5STEPに当てはめた書き方
STEP1 議論の整理
薬学は基礎科学と臨床応用をつなぐ学問だと整理する。
設問要件対応: 幅広い学問領域を横断的に学ぶ重要性を説明する。
STEP2 問題発見
創る立場と使う立場で、必要な横断知を分ける。
設問要件対応: 二つの立場から述べる。
STEP3 論証
創薬では分子理解、医療では患者への適用が必要だと論じる。
設問要件対応: 創薬従事者・医療従事者の両方に触れる。
STEP4 結論
基礎と臨床を結ぶ学習が不可欠だとまとめる。
設問要件対応: 各120字以内で答える。
STEP5 吟味
専門の深さだけでなく橋渡し能力も必要だと確認する。
設問要件対応: 横断性の意義を明確にする。
問1【解答】
創薬従事者には、病気の仕組みを生物学で捉え、化学で候補物質を設計し、物理学で性質を評価する力が必要である。横断的学習は、有効性と安全性を備えた新薬を生む基盤になる。
医療従事者には、薬の作用機序を理解し、患者の病態、併用薬、副作用を踏まえて使う力が必要である。基礎科学と臨床薬学を結びつけることで、個々の患者に適した薬物治療を実現できる。
字数カウント: 168字
問2【設問文】
問2 あなたが創薬従事者となり、「夢の医薬品」を創ることを目指したとする。あなたはどのような医薬品を提案するか。「夢の医薬品」となりうる根拠を明確にしつつ、150字以内で述べなさい。
問2【解説】
設問条件の判定
- 制限字数: 150字以内
- 意見論述の要求: あり
- 選択テンプレート: 5STEPs法
- 判定根拠: 『夢の医薬品』の提案と、その根拠を明確に述べる問題であるため。
設問文・課題文の整理
問2は、創薬従事者として『夢の医薬品』を提案し、それが夢の医薬品となり得る根拠を150字以内で述べる問題である。
解答プロセス
5STEPに当てはめた書き方
STEP1 議論の整理
夢の医薬品は、治療効果だけでなく患者負担の軽減も満たす必要がある。
設問要件対応: 夢の医薬品を定義する。
STEP2 問題発見
どの病気・課題を解決する薬かを明確にする。
設問要件対応: 提案内容を具体化する。
STEP3 論証
個別化、標的性、副作用低減を根拠にする。
設問要件対応: 夢の医薬品となりうる根拠を示す。
STEP4 結論
難治がん向けの個別化免疫薬を提案する。
設問要件対応: 自分の提案を明示する。
STEP5 吟味
万能薬ではなく診断技術と安全管理が必要だと確認する。
設問要件対応: 根拠を過大にしない。
問2【解答】
私が提案するのは、遺伝子変異と免疫状態に合わせる難治がん用の個別化免疫薬である。
正常細胞への攻撃を抑え、がんだけを標的にできれば、効果と生活の質を守れる。
ただし迅速な診断と副作用監視も不可欠である。
投与後データを分析し、用量を調整する仕組みも入れる。
治療困難な患者に選択肢を与える点で夢の薬になる。
字数カウント: 149字
問3【設問文】
問3 あなたが医療従事者となり、「病気Xを治療できる新しい医薬品A」を取り扱い説明書に沿って、複数の患者に投与する治療に携わったとする。この治療の際にどのような情報を収集し、その情報をどう活用すれば今後、医薬品Aを用いたより良い治療を実現できるか。2つ以上の視点から、150字以内で述べなさい。
問3【解説】
設問条件の判定
- 制限字数: 150字以内
- 意見論述の要求: あり
- 選択テンプレート: 5STEPs法
- 判定根拠: 新しい医薬品Aを複数患者に投与する場面で、より良い治療を二つ以上の視点から述べる問題であるため。
設問文・課題文の整理
問3は、医療従事者として新しい医薬品Aを取り扱い説明書に沿って複数の患者に投与する場合、どのようにより良い治療を実現するかを二つ以上の視点から150字以内で述べる問題である。
解答プロセス
5STEPに当てはめた書き方
STEP1 議論の整理
説明書遵守だけでなく、患者差への対応が必要だと整理する。
設問要件対応: 新薬Aの投与場面を理解する。
STEP2 問題発見
複数患者に同じ薬を使う時、何を個別化するかを問う。
設問要件対応: より良い治療を考える。
STEP3 論証
安全性、有効性、服薬支援、情報共有の視点を入れる。
設問要件対応: 二つ以上の視点を示す。
STEP4 結論
観察と連携で治療を調整する。
設問要件対応: 実現方法を述べる。
STEP5 吟味
説明書から逸脱せず、疑問は医師・チームで確認する。
設問要件対応: 安全性を担保する。
問3【解答】
より良い治療には、第一に安全性の視点が必要である。
患者ごとの腎機能、併用薬、アレルギー歴を確認し、副作用を早期に見つける。
第二に有効性の視点から、症状や検査値の変化を評価する。
第三に服薬支援として、薬の目的と注意点を理解できる説明を行う。
情報を医師や看護師と共有し、説明書を守りつつ個別に調整する。
字数カウント: 149字



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