議論の整理
私が北海道大学理学部化学科を志望する理由は、前田 理先生の研究内容に関わる化学反応の経路をコンピュータで予測する研究を手がかりに、物質を名前や用途で覚えるだけでなく、構造、反応、機能の関係から理解する力を身につけたいからである。北海道大学理学部化学科の公式教員一覧では、前田 理先生について、研究内容が化学反応の経路をコンピュータで予測することであると確認できる。私はこの公開情報を出発点に、過去の経験から生まれた疑問を、入学後の学びと将来像へ結びつけたい。
問題発見
関心の出発点は、有機化学の反応機構を学ぶ中で、同じ出発物質から複数の生成物が考えられる場面に出会い、反応がどの道筋を通るのかを理論的に知りたいと思ったことである。高校までの化学では、反応式、物質名、性質を正確に覚え、計算問題を解く力を鍛えてきた。一方で、実際の化学現象は分子構造、電子状態、反応条件、測定方法が重なって起こる。私が見つけた問題は、反応式の暗記だけでは、遷移状態、エネルギー、溶媒や置換基の影響がどのように反応経路を選ぶのかを説明できないことである。化学を社会で使える知識にするには、観察された結果を、どの分子や材料の性質から説明できるのかまで掘り下げる必要がある。
論証
北海道大学理学部化学科で学ぶ意義は、理学を基盤として化学の本質を問い、発見と創造につながる基礎力を養える点にある。化学反応の経路をコンピュータで予測する研究は、目の前の現象を一つの答えとして扱うのではなく、原子や分子の構造、反応の条件、測定で得られる証拠を対応させる姿勢を必要とする。前田 理先生の研究内容に関わる化学反応の経路をコンピュータで予測することは、私の問題意識を具体的な検討対象へ変える軸になる。基礎を丁寧に積み上げれば、身近な疑問を化学の研究課題として説明できると考える。
解決策or結論or結果
入学後は、量子化学、物理化学、有機化学、計算科学の基礎を学び、反応をエネルギー面と分子構造の変化から理解することを重視する。基礎科目では、反応や物性を暗記で済ませず、なぜその性質が現れるのかを構造とエネルギーの観点から考えたい。実験では、操作手順を追うだけでなく、対照条件、測定値のばらつき、解釈の限界を記録する。これまでの私は、興味を持った現象を化学のどの分野の言葉で扱えばよいのかを十分に整理できなかった。大学では、文献を読み、実験と理論を往復しながら、自分の問いを検証可能な形へ整える。将来は、計算化学を用いて反応設計や材料開発を支え、実験と理論をつなげられる研究者を目指す。
解決策or結論or結果の吟味
この志望理由の課題は、化学への関心が広がりやすく、教員名や研究内容を挙げるだけでは学びの焦点が曖昧になる点である。そのため、入学後は前田 理先生の研究内容に関わる化学反応の経路をコンピュータで予測することを入口にしつつ、確認できる公開情報の範囲を超えて固有の授業名や論文名を決めつけない姿勢を保ちたい。志望理由、過去の経験、入学後に学びたいこと、将来像を結び、基礎化学と応用可能性を往復しながら、自分の問いを更新していく。
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