議論の整理
私は、睡眠中の脳がどのように活動し、夢を見ることや記憶にどのような役割を持つのかを学びたい。試験前に睡眠時間を削ると、翌日の集中力や記憶の定着が明らかに低下する経験を何度もした。眠っている間にも脳は休んでいるだけではなく、情報処理を続けているのではないかと考えた。北海道大学理学部生物科学科で、常松友美先生の研究内容に基づき、神経科学と睡眠科学を学びたい。
問題発見
私が問題だと考えるのは、睡眠や夢は身近な現象でありながら、なぜ眠るのか、なぜ夢を見るのか、レム睡眠とノンレム睡眠がなぜ分かれるのかを、脳活動として説明することが難しい点である。睡眠の質を主観的な感覚だけで判断しても、神経細胞の活動、脳波、記憶、情動との関係は見えてこない。高校では神経伝達や恒常性を学んだが、睡眠中の脳を実験的に計測し、行動や記憶と結びつける視点は不足していた。
論証
常松先生は、神経科学と睡眠科学を研究分野とし、様々な遺伝子改変マウスを用いて、夢見神経メカニズムと夢見の生理的役割を解明することを研究テーマとしている。公式プロフィールでは、睡眠、レム睡眠、脳波、脳、記憶、電気生理学がキーワードとして確認できる。大規模細胞外記録や細胞内イオン濃度変化の計測、光駆動タンパク質を用いた神経活動操作を通じて、眠っている脳の働きに迫る点に強く惹かれる。
解決策or結論or結果
入学後は、神経生理学、電気生理学、行動解析、分子生物学、遺伝学、睡眠科学、統計、データ解析を基礎から学びたい。卒業研究では、レム睡眠中の脳活動や記憶との関係、特定の神経細胞の活動操作に関わるテーマに取り組み、目に見えない脳状態をデータとして読む力を養いたい。将来は、睡眠と夢の機能を神経回路のレベルで明らかにし、睡眠障害や記憶障害の理解にもつながる基礎研究を進める研究者を目指す。
解決策or結論or結果の吟味
ただし、マウスで観察されるレム睡眠や神経活動を、そのままヒトの夢体験へ結びつけることはできない。脳波や神経発火の変化が夢の原因なのか、睡眠状態に伴う結果なのかも慎重に検証する必要がある。さらに、記憶、情動、体内時計など複数の要因が睡眠に影響するため、単一の回路だけで説明しすぎてはならない。常松先生の研究内容に基づき、主観的な睡眠体験を客観的な神経科学として吟味したい。
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