議論の整理
私は、昆虫の小さな脳がどのように経験を学習し、記憶として保持し、行動の動機づけを変えるのかを学びたい。身近な昆虫が餌の場所や危険を覚えるように見える行動を観察し、単純に反射しているだけではなく、経験に応じて選択を変えているのではないかと感じた。北海道大学理学部生物科学科で、シュライアーミヒャエル先生の研究内容に基づき、昆虫の学習、記憶、行動の動機づけを神経行動学として学びたい。
問題発見
私が問題だと考えるのは、昆虫の行動を本能や反射として片づけると、経験による行動変化や意思決定の仕組みを見落としてしまう点である。学習は経験による行動の変化であり、記憶は神経系の変容を保持する過程である。昆虫は小さな神経系でありながら、多様な環境に適応し、餌、匂い、危険、仲間との関わりに応じて行動を変える。高校では神経系の基本構造を学んだが、行動の動機づけが神経回路でどう変わるのかまでは理解できなかった。
論証
シュライアー先生の公式プロフィールでは、行動神経生物学系に所属し、学習、記憶、昆虫、行動の動機づけがキーワードとして確認できる。また、昆虫の心をのぞくという研究紹介や、シュライアー研究室の情報から、昆虫の行動変化を神経科学的に捉える研究に取り組んでいることが分かる。昆虫という扱いやすい系で、経験が神経系と行動にどのように反映されるかを問う点に惹かれる。
解決策or結論or結果
入学後は、神経生物学、動物行動学、昆虫生理学、学習心理学、電気生理学、画像解析、統計、実験計画を基礎から学びたい。卒業研究では、昆虫が匂いや報酬、嫌悪刺激をどのように学習し、内部状態によって行動選択を変えるのかに関わるテーマに取り組みたい。将来は、小さな脳における学習と動機づけの原理を明らかにし、動物の意思決定を理解する神経科学の研究者を目指す。
解決策or結論or結果の吟味
ただし、昆虫の行動を心や意思という言葉で説明する時には、観察者の解釈が入り込みやすい。行動の変化が学習によるものか、疲労、飢餓、環境条件への反応なのかを分ける実験設計が必要である。さらに、昆虫で見いだした神経機構を他の動物へ広げる際には、神経系の規模や生態の違いを考慮しなければならない。シュライアー先生の研究内容に基づき、行動を測定可能な指標に落とし込み、神経機構として吟味したい。
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