議論の整理
私は、性ホルモンと受容体が生殖器官の発生や性分化をどのように制御し、進化の中でどのように成立してきたのかを学びたい。高校で内分泌と生殖を学んだ時、ホルモンが全身に作用する仕組みに興味を持ったが、受容体の分子構造や生物種による違いまでは扱えなかった。北海道大学理学部生物科学科で、勝義直先生の研究内容に基づき、比較内分泌学と分子生物学を学びたい。
問題発見
私が問題だと考えるのは、性の分化や生殖を一つの生物種の知識だけで理解すると、生命現象の共通性と多様性を見落としてしまう点である。性ステロイドホルモンは生殖や性行動に深く関わるが、受容体の出現時期、種特異性、環境化学物質への応答は単純ではない。高校ではヒトを中心に内分泌を学んだため、爬虫類の温度依存的性決定や環境ホルモンの影響を進化的に考える視点が不足していた。
論証
勝先生は、比較内分泌学を研究分野とし、性ステロイドホルモン受容体の分子生物学を研究テーマとしている。公式プロフィールでは、温度依存的性決定、核内受容体、環境ホルモン、性ホルモン、性ホルモン受容体がキーワードとして確認できる。様々な生物種から性ホルモン受容体遺伝子を調べ、受容体の進化や、温度で性が決まる爬虫類の性分化・性決定機構へ迫る研究に惹かれる。
解決策or結論or結果
入学後は、内分泌学、分子生物学、発生生物学、進化生物学、遺伝子発現解析、受容体機能解析、統計、環境生物学を学びたい。卒業研究では、性ホルモン受容体の種差や環境ホルモンへの応答、温度依存的性決定に関わるテーマに取り組みたい。将来は、ホルモン受容体の進化と環境応答を明らかにし、生殖生物学と環境影響評価をつなぐ研究者を目指す。
解決策or結論or結果の吟味
ただし、ホルモン受容体の分子応答を見ても、個体全体の性分化や生殖行動を直ちに説明できるわけではない。細胞レベルの反応、発生時期、体内濃度、環境温度、種ごとの生活史を組み合わせて考える必要がある。環境ホルモンの影響も、実験条件と自然環境の差を慎重に吟味しなければならない。勝先生の研究内容に基づき、分子から進化と環境までをつなぐ検証力を養いたい。
字数: 907字


