議論の整理
私は、水中の動物が電気という感覚情報をどのように使い、コミュニケーションやナビゲーションを行うのかを学びたい。魚の行動を観察した時、視覚や嗅覚だけでは説明しにくい方向転換や相互作用があり、水中には人間が実感しにくい感覚世界が広がっていると感じた。北海道大学理学部生物科学科で、福富又三郎先生の研究内容に基づき、神経生物学、神経行動学、比較生理学を学びたい。
問題発見
私が問題だと考えるのは、人間中心の感覚理解に頼ると、水中生物が実際に利用している情報処理を見落としてしまう点である。弱電気魚は電気パルスを発し、身体中の電気感覚器で受け取り、パルス間隔を変えながら周囲の個体や環境を読み取る。高校では感覚器を視覚、聴覚、嗅覚として学ぶことが多かったが、電気感覚、感覚運動統合、神経コーディングを通して、種固有の世界を理解する視点は不足していた。
論証
福富先生は、電気感覚のメカニズムと進化を研究テーマとしている。公式プロフィールでは、電気感覚、行動の進化、感覚運動統合、神経回路、神経コーディング、電気生理、弱電気魚、真骨魚類がキーワードとして確認できる。アフリカ原産のモルミルス科電気魚や、発電能力を持たない近縁魚を対象に、行動学、生理学、情報科学的アプローチを用いて電気感覚の世界と進化を探る研究に惹かれる。
解決策or結論or結果
入学後は、神経生理学、比較生理学、魚類行動学、電気生理学、情報科学、信号解析、統計、進化生物学を基礎から学びたい。卒業研究では、電気パルス信号と遊泳行動の関係、個体間コミュニケーション、電気感覚の種間比較に関わるテーマに取り組みたい。将来は、動物が環境に応じて獲得した感覚世界を神経回路と行動から明らかにし、生物多様性の理解に貢献する研究者を目指す。
解決策or結論or結果の吟味
ただし、電気信号を観測できても、それが魚にとってどのような意味を持つかは慎重に検証しなければならない。パルス間隔や遊泳行動の相関だけでは、コミュニケーションの内容や神経機構を断定できない。また、弱電気魚と電気感覚のみを持つ魚を比較する際には、系統、環境、行動様式の違いを考慮する必要がある。福富先生の研究内容に基づき、物理信号、神経活動、行動をつないで吟味する力を養いたい。
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