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京都大学 文学部 人文学科 塩出 浩之先生 ゼミ 志望理由書

議論の整理

私は、日本近現代史を、国家制度の変化だけでなく、人の移動、地域社会、帝国、戦争、記憶が交差する歴史として学びたい。京都大学文学部人文学科を志望するのは、史料を読み、個人の経験を大きな歴史的文脈へ位置づける力を身につけたいからである。塩出 浩之先生については、公式ページで日本近現代史を専門分野とすることが確認できる。

問題発見

祖父母への聞き取りで、同じ戦後の出来事でも、住んでいた地域や家族の移動経験によって記憶の残り方が大きく違うことを知った。教科書では制度改革や年表が中心に整理されるが、生活の中では引揚げ、就職、教育、地域の境界が複雑に重なっていた。私は、近現代日本を国内の制度変化だけで説明すると、移動や周辺地域の経験が社会をどう形づくったかを見落とすと感じた。

論証

日本近現代史を学ぶ意義は、公的な記録と個人の記憶、国家の政策と地域の経験を照合し、単一の物語に回収されない歴史像を考えられる点にある。近現代は資料が多い一方で、政治的立場や記憶の語られ方に左右されやすい。塩出先生の研究領域に学べば、史料批判を踏まえ、人の移動や境界の変化を歴史的な問いとして検討する姿勢を養える。

解決策or結論or結果

入学後は、史学の基礎、史料読解、現代史学、地域史、オーラルヒストリーの方法を学びたい。聞き取りを行う場合も、語りをそのまま事実とみなすのではなく、公文書、新聞、地域資料と照合し、何が記憶され、何が語られにくいのかを考える。将来は、研究、教育、博物館、自治体の記録保存や出版の分野で、近現代の経験を多面的に伝える仕事に携わりたい。

解決策or結論or結果の吟味

もっとも、個人の記憶に注目しすぎれば、制度や国際関係の大きな構造を見落とす危険がある。反対に、政策史だけを追えば、地域や家族の経験が消えてしまう。だからこそ、京都大学で史料を扱う基礎を鍛え、塩出先生の日本近現代史を手がかりに、国家、地域、個人を往復しながら歴史を考えたい。異なる記憶が衝突する場面でも、根拠に基づいて対話を続ける力を身につけたい。史料の偏りと語りの沈黙に注意し、安易に一つの結論へまとめない姿勢を保ちたい。

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