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京都大学 法学部 法学科 遠藤 邦彦先生 ゼミ 志望理由書

議論の整理

私が京都大学法学部法学科を志望する理由は、契約や紛争を自己責任という言葉だけで片づけず、情報格差や交渉力の差をふまえて公正な解決を考えたいからである。遠藤 邦彦先生について公式情報で確認できる法科大学院専任実務家教員という位置づけは、法が実際の紛争処理でどのように機能するかを考えるうえで重要である。京都大学で法学の基礎と実務に向かう思考を学び、制度を使う人の立場から法を理解したい。

問題発見

私は消費者トラブルの相談事例を調べる探究活動で、契約書に署名していても、説明の不足や相手との知識差によって不利益を受ける人がいることを知った。形式的には合意があるように見えても、実際には内容を十分に理解できず、解約や返金の方法も分からない場合がある。周囲は自己責任と考えがちだが、それでは専門知識の差、証拠を集める負担、相談窓口へたどり着く難しさを見落としてしまう。この経験から、法的な合意や権利行使を、現実の力関係の中で捉え直したいと考えるようになった。

論証

法は人々の自由な意思を尊重する一方で、意思がどのような条件で形成されたかを検討しなければ公正を実現できない。契約の文言だけを見れば対等に見える関係でも、情報量、時間的余裕、相手への依存、心理的圧力によって判断は左右される。実務家教員の視点から学ぶことは、条文や判例を現実の相談、交渉、手続に結びつける訓練になる。私は生徒会で学校備品の利用規約を作った際、細かな規定よりも利用者が理解できる説明と異議申立ての機会が重要だと感じた。法制度も同様に、権利が書かれているだけでなく、使える形で存在する必要がある。

解決策or結論or結果

入学後は、民法、商法、民事手続、行政法などを体系的に学び、契約関係や紛争解決の仕組みを基礎から理解したい。そのうえで、遠藤先生の実務に接続する視点を手がかりに、情報格差のある当事者がどのように権利を主張できるかを研究したい。将来は、消費者保護や相談支援、行政の制度設計に関わり、複雑な法的手続を分かりやすく利用できる仕組みを作りたい。京都大学法学部で、抽象的な権利を現実の救済へつなげるための読解力、判断力、説明力を身につける。

解決策or結論or結果の吟味

もっとも、弱い立場の保護を重視しすぎると、取引の安定や相手方の予測可能性を軽視する危険がある。公正な救済には、当事者の事情だけでなく、制度全体の信頼、証拠の客観性、手続の迅速性も必要である。私は京都大学で、感情的な正義感にとどまらず、複数の利益を比較し、根拠をもって結論を導く訓練を積みたい。遠藤先生の確認できる実務家教員としての立場に学び、法の厳密さと利用者への想像力を両立させることが、私の志望の核心である。

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